ピッツァといえば、イタリアを代表する食べ物のひとつ。しかしながら、そのピッツァを作る"ピッツァヨーロ"になりたい若者が激減しているというのです。事実、多くのピッツェリアで働いているピッツァヨーロは北アフリカから来た外国人。特にエジプト人であることが定番化してきているのです。もはや、"ピッツァヨーロ=エジプト人"という地位が築かれているのです。
なぜイタリアの若者はピッツァヨーロになりたがらないのでしょう?
その理由は肉体労働だからです。この辺、日本のそれと重なるものがありますね・・。
ピッツァヨーロは勤務中立ちっぱなし。しかも、熱い釜戸の前というのが理由らしいです。
平和になよなよ育ってしまった若者にとっては嫌な仕事ですよね。
しかし、ピッツァヨーロの稼ぎは?というと悪くないのです。腕にもよりますが、それなりの腕があれば月に30万は稼げるといいます。これはイタリアの給料でいえば大学教授以上の月給なのです。しかも、ピッツァヨーロの仕事はイタリア国内に限られているわけではありません。イタリアのピッツァヨーロが日本へ行けば月50万円位稼いでもおかしくないのです。
現在、イタリア国内のピッツェリアはピッツァヨーロ不足。しかし、単に"なりたくない"というだけが理由ではなく、国のピッツァヨーロ育成システムにも大きな問題があるといいます。公の機関が行っている育成コースは、コース期間がとても長いにもかかわらず、理論の詰め込みばかりで実習時間が極端に少ないという問題があるといいます。その一方で、一般の期間が行っているコースは計60時間とあまりに短いものばかりだといいます。他にも地方によってピッツァの作り方に違いがあるなど、なかなかその場所にあったピッツァヨーロを探すのが難しいという問題もあります。実際、ピッツェリアの経営は、ピッツァの評判にかかっていますからねぇ。
なかなか大変です。
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